三年間、ずっと好きだった
高校に入って少ししてから、好きな人ができました。
同じクラスで、でも部活は違くて。接点といえば帰り道が同じなだけで、それだけで。
毎日顔を合わせるのに、気持ちは全然伝えられなくて。一年生のときに、何度も書き直してようやくまとめたラブレターを、ずっとカバンに入れてたんです。渡そうとするたびに怖くなって、また明日にしようって。
気づいたら三年間、同じ手紙をカバンに入れ続けてました。
インクがにじんで、折り目がよれよれになっても、捨てられなくて。これを渡してしまったら、高校での恋愛が全部終わってしまう気がして。渡せないままでいる限り、まだ続いてる気がしてたから。
嫌われたくないから何も言えない、なのに好きだから傍にいたくて。そのせめぎあいの中で三年間ぼーっとして…気づいたら、もう卒業まであと少しになっていました。
卒業間近
告白したのは、卒業式の少し前のことでした。
「このまま終わったら、一生後悔する」
そう思ったのは、ある日の帰り道で。
気づいたら、「体育館に来てください」って書いてました。
書き終わってから、自分でもびっくりして。これ渡すの、って。
渡すまでに、三回くらい諦めかけました。
声をかけようとして、でも彼がちょうど誰かと話してて、じゃあやっぱり今日じゃないかって。鞄の中に手紙を戻して、また出して、また戻して。
結局、昼休みに後ろから声をかけました。
「あの、これ…」
それだけ言って、手紙を押しつけるみたいに渡して、すぐ顔を逸らしました。彼がなんか言ってたけど、頭に入らなくて。ありがとうとかなんとか言って、そのままほとんど走るように離れた気がします。
放課後になるまで、時間が全然進まなくて。
授業中もずっと手が震えてて、ノートの字がぐちゃぐちゃで。来てくれなかったらどうしよう、って何度も思って。来てくれても怖いのに、来てくれなかったらもっと怖くて、なんかもうどっちでもだめだって思いながら、それでも時計を見続けてました。
体育館に向かうとき、足が思うように動かなくて。一年生のときに書いたよれよれのラブレターを両手で持ったまま、何度も立ち止まりそうになって。
先に入って、ずっと扉を見てました。
扉が開いて、彼が入ってきました。いつもみたいに、少し猫背で、ポケットに手を入れたまま。
その瞬間、頭が真っ白になってしまって。準備してた言葉が全部どこかに行ってしまって、ただ近づいて、手紙を差し出して。
「…ずっと、好きでした」
その後、気になる方はマイファンズで作品をぜひ観てください。
あの日から
帰り道、いつもと同じ道を歩きながら、ずっと空を見てました。
なんか、頭の中がふわっとしてて。うまく整理できないまま家に帰って、ひとりで部屋にいたら、じわじわと涙が出てきてしまって。
どうして泣いてるのか、よく分からないまま、泣いてました。
それからしばらく、いろんな感情がぐるぐるしてました。
あのとき渡してよかったのかな、とか。三年間って何だったんだろう、とか。答えが出ない問いばかりが浮かんできて、それから夜眠れない日もありました。
でもその中で、少しずつ気づいていったことがあって。
前の私は、何かを感じても「でもこれ言ったら変かな」ってフィルターを通してから言葉にしてたんです。三年間ずっとそうしてた。言いたいことを整えて、きれいにして、それから口に出す。
あの日、体育館で告白してから、なんか少し変われた気がします。
この動画を作りながら
構成を考えているとき、演じているとき、編集しているとき。
ふとした瞬間に、あの日のことがよみがえってくるんです。
体育館の空気とか、扉が開く音とか、震えたまま差し出した手紙とか。あんなに必死だったのに、映像にするとたった数分に収まってしまって…なんか、不思議な気持ちになりました。
もしもう一回だけやり直せるなら。
高校三年間、ずっとカバンの中にしまってた気持ちを、あの頃もっと早く出してあげればよかったな、って思います。
今回の作品は、三年間の自分への手紙でもあります。
よれよれになったあのラブレターも、震えながら待っていた体育館も、その後のぐるぐるした日々も。全部ひっくるめて、「あの頃の思い出」だから。
気になった方は、見てもらえたらうれしいです🩵
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コメント
コメント一覧 (2件)
りのっくまちゃんおはよ~🐱😺😺!
甘酸っぱい想い出にゃ~😸😸😸!
こんばんわ🧸💕
今思えばすごく甘酸っぱいし
ちゃんと青春してたんだなぁ
って思います😊